ゴルフでどうしても100切りできないという人に向けて、僕なりの100切りアドバイスをお伝えします。今回紹介するのは、特にスコアアップのカギとなるであろうパー3の攻め方についてです。
パー3はチャンスだからバーディ狙いだぜ!
と思いたい気持ちはわかりますが、僕がおすすめするのは「ボギー狙い」という攻略法。
まず前提として、100切りを達成するには、単純計算でダブルボギーとボギーが半分づつで上がれれば条件達成です。
仮に全部ダブルボギーだと「108」
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 計 |
□ | □ | □ | □ | □ | □ | □ | □ | □ | □ | □ | □ | □ | □ | □ | □ | □ | □ | 108 |
全部ボギーだと「90」
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 計 |
△ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | 90 |
100切りはこのちょうど中間なので、
スコア「99」を狙うには半分ダボ、半分ボギーになります。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 計 |
□ | △ | □ | △ | □ | △ | □ | △ | □ | △ | □ | △ | □ | △ | □ | △ | □ | △ | 99 |
なので、100切りでは、いかにボギーを取りこぼさずにしっかり取れるが、が大事なのです。
そして、パー3こそが攻略法次第でボギーが狙えるチャンスホール。たいていの場合パー3は前半2回後半2回の全4回あるので、ここですべて4つボギーが取れれば、残りのノルマは5つ。あとのホールはダブルボギーでも大丈夫ってこと。
パー3できちんとボギーを取れるか、それとも大叩きしてトリプルボギーないしは+4以上になってしまうかは、100切りできるかできないかに大きくかかわるので、本当に重要なのです。
パー3 は全力でボギーを狙う
ゴルフ初心者で100切りができない人でも、これまでに「パー3 ではバーディやパーを取ったことがある」という経験がある人は多いのではないでしょうか?。
なので、100切りを目指す際にも
「パー3 では、絶対にパーやバーディを取らなくては!」
と意気込む人も多いかもしれません。
しかし、先ほどお伝えしたように、100切り狙いなら、半分ボギーでいい、むしろ、半分ボギーをとらなきゃいけないので、ここは確実にボギーを取りに行くという戦略がおすすめです。
そして、その際は、バンカーや池をとにかく避ける、というのが鉄則です。
パー3 は一発でグリーンに乗せなくちゃと思いがちです。
が、100切りを目指すならば、バンカーや池に入れなければ「勝ち」です。バンカーに入らなかったらいったんガッツポーズをしてみましょう。(周りの人に気づかれないようにこっそりと)
そのため、まずティーショットで考えるべきは、上手く打てた場合とミスをした場合を想定して、どちらも絶対にバンカーに入らないところを狙います。
で、あとは無心でスイングする!!!
えぃ!
幸運にもグリーンに乗った場合
結果としてグリーンに乗ったら超ラッキー!ついつい「バーディチャンスやで!」と意気込みたくなりますが、
そこから3パットで上がればいい!
と心を落ち着けます。
3パットで上がればいいのです。
ファーストパットはとにかく距離感を合わせて、カップに出来るだけ近づける。
近づけたら2パット目でも焦らない。とにかく距離感。パー狙いではなく、3パットで良いと割り切り、入らなくてもいい、くらいでとにかくカップに近づける。
そして3打目がオッケーの距離にあれば勝利です。
ナイスボギー!
この気持ちで望むと、実際には1パットで入ってバーディ、1パットでオッケーの距離でタップインのパー、なんて可能性も高まります。
ただし、欲を出さずに、あくまで先ほど言ったように3パットで構わないという気持ちが大切です。
グリーンに乗らなかった場合
グリーンに乗らなくてもボギーが目標なので、ここから3打であがればいい、つまりパー3のやり直しです。しかも最初よりも距離が短くなったパー3 。
惜しくもグリーンに乗らず、花道やラフなら大チャンス。仮にティーショットでチョロしちゃったり、まだ当たりが悪くてけっこう距離が残っていたとしても、最初のショットよりは短くなっているはず。
仕切り直してパー3をもう一回楽しもう!
と心を落ち着けます。
2打目の目標は、とにかくグリーンに乗せること。
なるべくカップの近くに寄せたいところですが、優先すべきはグリーンに乗せること。乗せさえすれば、まだ残り2パットあるので、ボギーのチャンスは十分あります。
アプローチに自信がない場合はグリーン周りであれば迷わずパターで乗せましょう。絶対に避けたいのはザックリして乗らず、もしくはトップしてグリーンオーバーです。
なので、パターで安全策で全然OK!仮に上手く寄せられなかったとしても、グリーンの乗ってさえすれば、残りを2パットで上がるチャンスが残ります。
バンカー、池、OBだけは避ける
最初にお伝えした通り、パー3の場合、バンカー、池、OBだけは絶対に避ける必要があります。
池、OBは警戒するけど、バンカーは最悪入ってもいいや
という方も多いかもしれません。僕がそうでした。
でも、バンカーに入れた時点で、ボギーの可能性が非常に低くなります。だから徹底的に避ける。
よっぽどバンカーが得意で、毎回ベタピンに寄せられる、というなら別ですが、たぶん100切りを目指す人の多くは「バンカーは出れば満足」くらいだと思います。
でも、バンカーはリスクが高すぎます。
バンカーは入れた時点で、
- 出ない可能性がある。パー3のバンカーはアゴが高いことも多い。
- 出てもグリーンに乗らない可能性がある。むしろ乗らないことのほうが多い。
- 乗らないと残り2打で上がるには寄せワンか、ロングパットを決める必要がある。
ということで、チャンスはないわけじゃないけど、奇跡を待つという、かなり難しい状況になります。
それと比較して、バンカーにさえ入れなければ、けっこう可能性は高まります。
先ほどお伝えした通り、たとえグリーンに乗らずにラフに溢れたとしても
バンカー以外なら、
- 何度打ってもバンカーから出ない大叩きリスクは回避できる。何度もザックリ連発は稀。
- 100切り目指すレベルなら、残り距離にもよるが、まともに当たればグリーンオンできる。バンカーよりは明らかに難易度は低い。
- 2打目がグリーンに乗れば、残り2パットで上がればよいので、誰にでもチャンスがある。
ということで、とにかくバンカーだけには入れないようにすること。
これがパー3攻略の近道です。
いやいやプロゴルファーだってバンカー入れてるじゃん!
という意見もあるかもしれませんが、プロはバーディを狙っています。また、バンカーに入れても、寄せワンのパーもしくはチップインバーディが狙えるのです。
なので、100切りを目指すなら、徹底的にバンカーは避ける、そしてボギー狙いで!
そういう意味で、OBや池ポチャはもちろん避ける必要があり、なるべく物理的にOBや池ポチャが出ない選択をするべきです。
奥がOBなら絶対に届かないクラブで手前から攻める、手前が池なら長めのクラブにしておく、などリスクを避ける選択をするようにします。
ピンをデッドに狙うのはありか?
よくパー3 は、
ピンの位置がどこだろうと真ん中を狙え
と言われます。これはその通りなのですが、素人代表の僕の意見としては「狙っても真ん中に打てないんだよー」。そこがゴルフの難しさですよね。
なので、もしもバンカーやハザードなどのリスクがないなら、ティーショットでピンをデッドに狙うのもありなのではないかと思っています。
というのも、何もないグリーン真ん中を狙うよりも、ピンという目標物があったほうが、意外と上手く打てる、もしくは、上手く打てなくても距離感は合う、ということも多いのでは?
状況にもよると思いますが、必ずしもグリーン真ん中狙いじゃないほうが良い、ピンをデッドに狙う、という戦略もありなんじゃないかなーというのが僕の意見です。
パー3なのにバーディやパー狙わないのはゴルファーとしてどうなの?
最後にボギー狙いについて。
僕もこんなふうに考えていました。
でも、結果として、ボギー狙いで攻めたほうがパーも取りやすい気がします。あと、意外とバーディもなくはないです。
弱気ではなく、リスクを徹底的に回避する、というマネジメント。
もちろん、最初にお伝えした「100切りは半分ボギー、半分ダブルボギー」という数字通りに行かないのがゴルフですし、どこかでトリプルボギーやそれ以上を打ってしまい、どうしてもパー3でパーやバーディーを狙わないといけないケースが出てくることは多いにあります。
しかし、基本としてはパー3はしっかりとボギーを取っていく。絶対に4打で上がる、という意識は、けっこう100切りを目指す人には効果的なのではないかなーと思っています。
次回は、100切りを目指す人におすすめしたいパー4とパー5の攻略法について、僕なりの意見を書きたいと思います。