ゴルフスイングでは「脱力して振るのが大切」と言われますが、ゴルフ初心者の場合、脱力が大切だとわかってはいるものの、実際にスイングしようとすると、なかなか上手く脱力できないもの。そこで今回は、力まずに打つにはどうすべきか、試してもらいたい3つのコツをご紹介します。
スイング前にグリップを思いっきり握る
まず試してもらいたいのが、打つ前にグリップを思いっきり握るという方法です。
グリップだけでなく、自分が力が入りやすいところ、例えば、腕や肩が脱力できないタイプの人であれば、グリップする際に腕や肩にも思いっきり力を入れてみる。そして、力を入れながら深呼吸します。
だいたい3~5秒くらい思いっきり力を入れたら、ぱっとグリップ圧を軽くして、脱力します。
そして、いい感じに力が抜けたところで、テイクバックを始動します。この時、急いでテイクバックしようとするとまた力が入ってしまうので、脱力したなー、と思ったら、ゆっくりテイクバックするのがおすすめです。
下半身にだけ力を入れてみる
ゴルフで脱力できないで悩んでいる人の多くは、主に上半身に力が入っている場合が多いと思います。
そこで、下半身を意識して力を入れると、自然と上半身の力みが取れてうまく脱力できることがあります。上半身も下半身も同時に力を入れるのは難しいので、下半身だけ力むことで、上半身が脱力できちゃいます。
下半身も脱力できなくて大丈夫なの?
という疑問があるかもしれませんが、ゴルフレッスンで「下半身は多少は力が入ってもかまわない」と教えられることは多いです。むしろしっかりと下半身に力が入ることで、スイングが安定するというメリットもあります。
ガチガチになりすぎて、まったく体が回らないのはもちろんダメでしょう。でも、僕も実際にやってみたところ、けっこう力を入れているつもりでも、意外と下半身は硬くはなりにくい気がしました。
上半身にとにかく力が入ってしまうという人にはぜひ試してもらいたい方法です。
素振りで、あえてマン振りしてみる
アドレスでは脱力しているつもりでも、いざスイングになると力が入りすぎてしまう、という人におすすめの脱力の方法として、素振りでマン振りもおすすめです。
特にドライバーで打つ際、脱力できずに強く振りすぎてOBという人は多いと思いますが、素振りの時点で、これ以上は早く振れないという意識で、自分のリミッターを外して120%くらいの力感でとにかく全力で振る、というイメージで素振りしてみます。すると、自分の限界がわかります。
そして、本番では100%の力感をイメージします。100%というと脱力できていないように思うかもしれませんが、素振りが120%だったことを考えると、20%も力感は減っています。つまり脱力できているということです。
毎回マン振りするのは疲れちゃうという方は、ドライバーで打つ時だけでもやってみることをおすすめします。
脱力が目的でなく、ナイスショットが目的と考えよう
最後に、心理的なアドバイスとして、脱力はあくまでナイスショットを生み出すための過程であり、脱力自体を目的にしないという意識を持つことがリラックスにつながる、ということもお伝えしておきたいと思います。
例えば、脱力できずにガチガチに力んだスイングであっても、別にナイスショットだったら全然OKなわけです。脱力は出来ているけど、ショットはダメだったでは脱力しても意味がありません。
一般的には脱力スイングをしたほうが良いショットが出やすい、ヘッドが走りやすいので飛距離が伸びやすい、などのメリットが多いというだけであって、脱力しなくては絶対にナイスショットが出ない、良いスコアが出ない、というわけではありません。
ゴルフで脱力ができないと悩んでいる方にとって、そのような意識で気楽に考えられると、自然と力みも抑えられます。
僕自身は今回紹介した3つの方法でかなり脱力できるようになりました。
もちろん人によって合う合わないがあるのがゴルフです。これをやれば絶対に脱力できるという保証は当然ありません。が、もしも今回紹介した3つの方法で、まだやったことがないというものがあれば、ぜひ一度試してみてください!